「燕三条」とは何か
当店では当たり前のように使われていますが、そもそも「燕三条」という単語に聞きなじみの無い方も多いかと存じます。
そこで「燕三条」とは何か、簡単に説明します。
燕三条とは、一般的には新潟県の「燕市」と「三条市」エリアを併せて呼称したものです。
実は燕三条は、歴史ある金属加工のまちとして世界的に知られているエリアです。
そのルーツは江戸時代までさかのぼります。
新潟県と言えば、今も昔も米の一大産地。
米が不作の時期や、冬の時期にできる副業として、「和釘の製造」を始めたことがきっかけです。
そこから、のこぎりや鎌、包丁、洋食器など、様々な金属加工製品の生産へと広がっていきました。
400年経った今では、世界に誇る加工技術を持った企業が集まる一大産地となっています。
燕三条製品の一番のウリは、何といってもその品質。
ステンレスを始めとした金属の加工には、機械による自動化ができず、職人の手作業に頼った工程が必要となります。
1本1本のワイヤーの曲げや溶接、プレス加工、磨きの美しさなど、各工程が道具の仕上がりに直結します。
燕三条で生まれた道具は、熟練の職人により1点ずつ丁寧に仕上げられ、
素材の特性を生かし、機能やデザインに優れた道具として多方面から評価されているのです。